個人的おすすめ書籍

たまには真面目な記事を書かないとと思ったのと書籍レビューとか書いてみたかったのでこの場で記事作成しますわ
質問箱にも0.114514%の確立でおすすめの本ある?って質問届くんで需要はある・・・はず。

65%社畜
15%カナ禁
15%酒
5%GBVS
って感じの生活を長いことしてたんでたまには本でも読んでろっていう戒めも込めてキーボードをひたすら叩く・・・(嘘。あらすじはコピペ)


1.何もかも憂鬱な夜に (中村文則)

【あらすじ】
施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

【感想】
死刑制度と命について書いた作品。人間誰でも「死にたい」って思う時があると思うけど刑務官と死刑囚のやり取りを読んでいくうちにどんな状況でも自決だけはしないようにと思った。
話の内容はすごく暗いんだけど読んでいくうちにわずかな希望みたいなのが見えてきて明るい気分になるっていう謎感覚に陥った。
今生きる理由が無かったとしても過去の、アメーバレベルから自分が今生きている以上生きることに意味はある。そんな感じ

 

死にたがりのメンヘラにおすすめ


2.黒冷水 (羽田圭介)

【あらすじ】
兄の部屋を偏執的にアサる弟と、執拗に監視・報復する兄。出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」はどこから生まれたのか? 選考委員を驚愕させた、17歳の高校生による文藝賞受賞作!

【感想】
羽田圭介のデビュー作だったはず。話の内容的には陰湿な兄弟喧嘩。兄と弟で交互に語り手が変わるスタイル。兄弟喧嘩って言っても内容は兄の部屋に忍び込んで荒らす、など陰湿で面白い。
何がすごいって兄弟愛を描いた作品はたくさんあるけど現実の兄弟ってこんな感じだと思ってすごく共感できたとこ
話の内容的にも面白いんで兄弟いない人でも楽しめると思う。最後のどんでん返しには注目!

 

兄弟仲が悪いクソガキにおすすめ


3.何者 (朝井リョウ)

【あらすじ】
就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。

【感想】
就職活動をテーマにした作品。SNS(どう見てもTwitter)でのやり取りが作中に幾度となく出てくる、そのやり取りと就職活動中の状況が妙に現実味があって怖いよね。
登場人物各々の人間性やら闇の深い部分やら、これがどう就活に影響してくるのか気になりながら読みました。
あと読んでいくうちに勝手に主人公に感情移入してしまうんですよね。←これが映画版には無い良さだと思う。
若干ネタバレだけど夏目漱石のそれからに似てるかなって思った。(書籍を書籍で例えるなって話だけど)

意識高い系の陽キャにもおすすめだし意識低系の陰キャにもおすすめ


4.コンビニ人間 (村田紗耶香)

【あらすじ】
古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…

【感想】
主人公はベテランコンビニアルバイト。周りの人達からは「いい加減まともな職に就かないの?」「結婚はしないの?」などと言われ生きにくさを感じているけどコンビニで働いている時間は周りからは"普通"に見られる。
そうなると普通とか常識ってなに?ってなってくる訳です。この不和は現代に生きる誰もが日々感じていることなのではないかな?
周りとの調和に合わせるのが苦手な人って実は結構いると思うんですよね。それがために自分の意見を押し殺してしまったり・・・
読んでて共感できる部分がたくさんあると思います。

 

主人公の幼少期も若干サイコめいているので世の中に生きにくさを感じている微サイコパスにおすすめ


5.孤宿の人 (宮部みゆき)

【あらすじ】
北は瀬戸内海に面し、南は山々に囲まれた讃岐国・丸海藩。江戸から金比羅代参に連れ出された九歳のほうは、この地に捨て子同然置き去りにされた。幸いにも、藩医を勤める井上家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた井上家の琴江が毒殺されてしまう。折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領しようとしていた。やがて領内では、不審な毒死や謎めいた凶事が相次いだ。

【感想】
九歳のほうって子供が主人公の時代小説で災いだらけの村でのほうの成長物語
当然世話する大人たちも登場する訳だけど正に"死してなおも輝く"を感じた。俺もそんな生き方してえ

時代小説なんで渋みの効いたジジィにおすすめ


他にもいろいろ感想とか書きたかったけど流石に疲れたんでやめやめ!